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禁煙外来

禁煙外来

タバコの健康被害

タバコの煙には4,000種類の化学物質が含まれ、その中には50種類以上の発がん性物質が含まれています。
喫煙男性の場合、非喫煙者に比べ、肺がん4.5倍、COPD(慢性閉塞性肺疾患)12.7倍、喉頭がん32.5倍、食道がん2.2倍、胃がん1.5倍、脳卒中1.7倍、心筋梗塞1.7倍の危険性があります。
また、タバコの火のついた先から立ち上る「副流煙」にも体に有害な成分が含まれていて、この副流煙を喫煙者の周囲の方が吸い込んでしまうことを「受動喫煙」といいます。
受動喫煙にさらされると、がんや脳卒中、虚血性心疾患、呼吸器疾患などのさまざまな病気のリスクが高くなり、さらには妊婦や赤ちゃんにも悪影響を及ぼすことがわかっています。

喫煙が生存率に与える影響(海外データ)

喫煙が生存率に与える影響(海外データ)

ニコチン依存症

喫煙者の中には「タバコを吸うと気持ちが落ち着く」と感じる方が少なくありませんが、実は体内のニコチンが切れることにより感じたストレスが解消されただけ、というのが事実です。
ニコチンはアルコールやカフェインなど嗜好品に含まれる物質と比較して依存性が高く、一度ニコチン依存症になってしまうと禁煙をすることが非常に難しくなります。
「自分一人で禁煙するのが難しい……」と感じたら、医療機関の禁煙外来にご相談ください。

ニコチンの強い依存症

ニコチン依存症

禁煙外来とは

禁煙外来では医師があなたの喫煙・禁煙状況を把握して、禁煙補助薬の処方や、治療経過のサポートをします。
禁煙中にニコチンの離脱症状が起こった場合には、診察で相談できるので、途中で諦めることなく禁煙を継続することができます。
以下の条件を満たすことで、健康保険等を使って禁煙治療を受けることが可能です。

禁煙外来の保険適用条件

ニコチン依存症は病気であるということが認識されるようになり、2006年4月から以下の条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療を受けることができるようになりました。
その条件は、以下の4つです。

  1. ニコチン依存症の判定テストが5点以上
  2. 35歳以上の者については、1日の喫煙本数に喫煙年数を掛けた数が200以上であるものであること。
  3. ただちに禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることを文書で同意している

禁煙外来の治療

禁煙外来ではニコチン依存症のテストを行い、禁煙補助薬の処方と、禁煙中の離脱症状に対するアドバイスを行います。
禁煙補助薬は「チャンピックス」というニコチンを含まない内服薬を使用しています。
チャンピックスは、ニコチンの欠乏によりイライラする感覚を抑制すると同時に、タバコを吸っても味がおいしくないと感じるようになる効果を持っている薬です。
チャンピックスを12週間内服していただき、合計5回の診察を通して禁煙に成功することが目標となります。

禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率の関係

禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率の関係

禁煙外来の費用

健康保険などで禁煙治療のみを行った場合の自己負担額は、3割負担の場合、19,000円程度です。
その他、貼布薬での治療も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
くわしくは すぐ禁煙 をご覧ください。

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